Exchange Online でメールアイテムを eml 形式で保存する方法
切り分け、検証、確認をしている際、メールアイテムを eml 形式で見たいことあると思うんですが皆さまどうでしょう?
msg 形式と異なり、eml 形式であれば、テキストファイルとしてメモ帳などのテキストエディターから eml ファイルを開くことで、ヘッダーと本文、添付ファイル、区切り文字を含めたメールの構成をざっと確認することができます。
問題のあるメールアイテムを Telnet で流し込んで検証するときも eml 形式は便利と思います。
このように、実は切り分けに役立つ eml 形式ですが、Outlook クライアント上でメールアイテムを保存した場合、メールアイテムは msg 形式となり、eml 形式にはなりません。Outlook クライアントには eml 形式で保存する機能は提供されていないはずです(あったらごめんなさい)。
他のメーラー (Thunderbird とか) を利用することで eml 形式のメールアイテムを準備することは当然できますが、他のメーラーを準備しなくても、Outlook on the web を利用するだけでメールアイテムを eml 形式として保存できるんです。
以下、eml 形式で保存するための手順になります。
- eml 形式で保存したメールアイテムが格納されているメールボックスを Outlook on the web で開きます。
- 保存したいメールアイテムが格納されているフォルダーに移動し、対象のメールアイテムを選択します。
- [新規作成] をクリックし、新規メッセージを作成します。
- 新規ウィンドウ、または閲覧ウィンドウ内に新規メッセージ作成画面が表示されたことを確認します。
- 手順 2 のメールアイテムを手順 4 のメッセージ作成画面の本文にドラッグして、添付します。
- 正常に添付されいることを確認し、添付されたメールアイテムをクリックし、[ダウンロード] を選択します。
- ブラウザのダウンロード画面が表示されるので、ファイル名を入力し、.eml 形式で保存します。
どうでしょう?ちゃんと eml 形式で保存されましたか?
マイクロソフトのサポートを受けるにしても eml 形式のファイルを要求されることはありますし、自分で切り分けにするにしても、こちらの手順は覚えておくと何かと便利かもしれません。