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訴訟ホールドのわかりやすい説明 1

Exchange Online に訴訟ホールドという機能があります。訴訟やら裁判などなど有事の際に備える目的や、その他様々な背景、理由から、ユーザーが完全に削除してしまったメールであっても、メールボックス上のいかなるアイテムも破棄せず一定期間保持することを目的とした機能になります。もちろん管理者は保持されているアイテムを確認することが可能です。

こちらの訴訟ホールドが利用可能なプランは、Exchange Online Plan 1 + EOA または、Exchange Online Plan 2 となります。E3 は Exchange Online Plan 2 を含んでいるのでもちろん利用可能になります。

で、この訴訟ホールドの動作や説明読むと、なんか複雑で小難しくてアイテムがどのように遷移するのか、何が何やらよくわからなくないですか?少なくとも 4、5 年ぐらい前の自分は訴訟ホールドという単語を耳にするだけであまり関わりたくなかったです。

この訴訟ホールド、考え方というか見方を変えると、途端に理解しやすい機能になります。要は Technet をはじめとしたドキュメントの記載も含め説明が逆に難しくしていると思うんです。

訴訟ホールドのアイテム遷移、動作について『日常のゴミ捨て』を例えとして説明してみます。

  1. 日常生活の中でゴミ箱 (削除済みアイテム)ゴミ (メールアイテム) を捨てますよね。
  2. ゴミ箱のゴミがある程度貯まったら、または、指定ゴミの収集日には、例えばですがマンションのゴミ捨て場 (Deletions) にゴミを捨てに行きます。
  3. ゴミ捨て場のゴミはゴミ収集車が集めてゴミ処理場 (Purges) に持っていき焼却します。

以下、ちょっと解説

  • 普段使っているメールボックスにおいても、削除済みアイテムのメールアイテムは自由に削除済みアイテムから取り出せます。これは自宅のゴミ箱においても同様ですよね。
  • メールボックスのゴミ箱からメールアイテムを削除すると、ゴミ箱は空っぽになりますが、Deletions フォルダーとよばれるユーザー自身によるアイテムの復元が可能なフォルダーに移動し、一定期間保持されます。マンションのゴミ捨て場にゴミを持って行ったとしても、一定期間であればゴミを取りに行くことができるので、こちらも同様かと思います。
  • Deletions フォルダーの次にメールアイテムが行きつく先は、訴訟ホールドが有効な場合 Purges フォルダーになります。ここはユーザーからは見えないですし、ユーザーがここからアイテムを復元、取り出すことはできません。ゴミ処理場まで運ばれたごみを一般市民が取り戻す、取り返すことは一筋縄ではできませんので、ここもとても似ています。

日常生活のごみの場合、ゴミ処理場に運ばれたゴミは焼却されてしまうと思いますが、これを、焼却せずに一定期間保持しておく。それが訴訟ホールドの保持動作となります。

どうでしょう?日常生活のゴミのサイクルに例えると、まじめなドキュメントよりは説明として飲み込みやすくないでしょうか。

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